那由多の果て

伝埜 潤の遺産。主に日々の連れ連れ。

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求ム映画化。

最近、電車の中で読書に勤しんでいたのでブログがご無沙汰。無精ですみません。
私がブログを放って黙々と読んでいたのは、万城目学さんの『偉大なる、しゅららぼん』である。『プリンセス・トヨトミ』が気になっていたのだけれど、長浜を舞台に繰り広げられる力と力のぶつかり合いなんて書かれたら、手に取るでしょうよ。滋賀県民として。
まず目次に感動。カロム!カロム盤だ!明治の頃に全国に広まり、現在はなぜだか全国で彦根を中心とした湖東地域にしか残っていないボードゲーム。ちなみに湖南の民である私は、湖東に勤めるまで存在すら知らなかった。彦根では全国カロム大会を主催し、地区行事として盆踊り・運動会に並んでスーパーカロム大会なるものが開かれている。ちなみにスーパーカロムは、カロムにヒントを得た体育競技である。
主人公は湖西出身なので、湖西線(強風のとき頻繁に遅延する)で京都の山科駅へ行き、そこから各駅停車で長浜へ。正に滋賀県の交通事情。何とかしてくれJR。
フローティングスクールのことまで言及していた。私はこれを読むまで、他県で言うところの臨海学校が、滋賀県で言うところのフローティングなのだと気がついていなかった。臨海学校って何なの。フローティングの船上で必ず歌う「湖の子の歌」が歌えなかったら、その県民はモグリである。
ストーリー展開はやや強引。だがかえって惹かれるのかも知れない。とりあえず、映画化求む。主人公の涼介は岡田将生のもう少し若い頃(?)なイメージ。ライバルの棗広海は、橋本淳あたりがいいなぁ。淡十郎は…思いつくあてがない。
ありがとう万城目学。ありがとう滋賀県をここまで掘り下げてくれて。よろしければ是非ご一読。
※伝埜は書店の、または万城目氏の回し者ではありません。心から推薦しているだけです。
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