那由多の果て

伝埜 潤の遺産。主に日々の連れ連れ。

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何があった。

一つ前の記事に、謎のコメントが。安売りだとか何だとか、売り込み?迷惑メールみたいな?目にされた方はすみません。削除しましたので。
何かのキーワードを踏んでしまった?たびたびあるようなら、ブログに鍵をかけることも考えなければ。

コメント下さっている方、さばーさま(名前を出してすみません)、今少しばかりコメント返しお待ち下さい。頭の中をまとめているので。…いや、別に待ったところでロクな返信できないから、やっぱり待たないで下さい。

最近、フラグメントが上がらない。どうも精神的な打撃を反映して書けなくなるようで、ということは私は今疲れている。二ツ鳴りもアスカロンも、書きたい話は決まっているんだけど。上手く表現ができなくなっている。悶々。
日々燦々 / comments(2) / - / 伝埜 潤 /

満足と。

リアルに疲れたので、甘いものへ逃避。ありがとうバスキンロビンス。ありがとう雪だるま。ラブポーションサーティワンって注文するのに勇気のいるネーミングね。美味しい。
甘いものを食べる幸せは、満足であって幸せではないと聞いたことがある。だとすれば、私は生まれてこの方、本当の幸せに何度巡り会えたのだろう。ともあれ、甘い。満足を幸せと勘違いして浸っているに過ぎないのは、重々わかっているけれど、まぁいいや。
日々燦々 / comments(0) / - / 伝埜 潤 /

気分転換。

テンプレート変えてみた。たまにはいいかな。
ブログタイトルのなゆたのはて。をそろそろ漢字にしよう。まだそれを書くつもりはないけれど。
日々燦々 / comments(0) / - / 伝埜 潤 /

第三セクター。

第三セクターなら納得できるんだが、何でJRってローカル線に対する扱いがこんなにぞんざいなの。三セクは仕方ないよ。お金がないもの。でも一応、まだJRの保有線なんですけど?他に交通手段が何もないのわかってて、振替輸送もなしってどういうこと?もう既に2時間と8分待ってるんだけど、ここで。と打ってる間に2分過ぎた。
日々燦々 / comments(0) / - / 伝埜 潤 /

六。

六って面白い数字だと思う。一みたいなエースの風格もなければ、二のようなクールな(戦隊物でいうところの)ブルー気質もない。三や五にある真打ち登場!な雰囲気もなければ、四のような不気味なはかなさもない。七のような幸福感や、強運も持ち合わせていない。
シックススシール、第六の幸福をもたらす宿、シックスセンス、第六天魔王。
六。睦。
何なんだろう。六。シックススシールはパンドラの箱の六番目の封印。シックスセンスは第六感。第六天魔王は信長の異称。六は得体が知れない。何か、感覚の外側にあるものの気配がする。
日々燦々 / comments(4) / - / 伝埜 潤 /

ダウン。

頭痛と腰痛と両足の疼痛に見舞われる。が、心当たりがない。私が一体何をしたと。昨日早上がりして寝たのに治らず、しかも今日は休日出勤、明日は筆記試験。死亡フラグってやつが見えるぜ。
こんなことってあるのね。
日々燦々 / comments(0) / - / 伝埜 潤 /

白肋の記憶 アスカロン番外

何か、あんまり知らないうちに書いていた第五学年の過去エピソード。いまいち続きが思い出せないので、このままアスカロン番外ということにして投下してみる。何という無理やり感。




『弦』寮第五学年のユハ・パラスケとバレンシア・グラーチアは、入学当初から仲がよかった訳ではない。今でこそ、白い髪を揺らしてふわふわ歩くユハの隣には、常にバレンシアの豊かな黒髪があり、その仲は裂き難く、また近づき難い。ユハとバレンシアの世界は穏やかで完結していた。
だが、それはあくまで今でこそ、成り立つものだ。四年生になるまでのバレンシアは、世間を斜めに眺めた暗く内向的な性格だった。ユハは、張り付いた笑顔で常に笑っている子どもだった。

額の汗を拭い、試合の相手と挨拶を交わすと、『刃』寮のミハイル・グレンドルフはふらりと歩きだした。同輩の健闘をその目で確認したいと思ったのだ。
四年生になると模擬戦闘も増える。正に今行われているのはそれだった。トーナメント方式の勝ち抜き戦。寮も班も関係ない、個と個のぶつかり合いだ。因みに、ミハイルは現在三戦三勝だが、次を棄権した。先日傷めた右足を庇った判断である。
ミハイルの炯眼が、一人の少年を捉える。先の試合で敗れたらしく、不機嫌を隠そうともしないその様に、ミハイルはそっと声をかけた。
「アルケイドか?」
「野暮を聞くなよ。…アルケイドじゃない」
ぶすくれてしゃがみ込む焦香色の髪の少年は、『刃』寮のエレジア・ヴァリアツィオーニ。足元には長い鎖がとぐろを巻き、その先端は長柄に繋がっている。反対側には、凶悪な棘に覆われた鉄球が転がっていた。
「驚いたな…。アルケイド以外がお前に勝ったのか」
エレジアが緑の目を眇める。ミハイルの呟きは至極真っ当だった。
エレジア・ヴァリアツィオーニは、現四年生の中で最重量級の前衛である。実技成績は次点、生半可では負けない身体能力と攻撃力の持ち主なのだ。扱う得物はモーニングスター、それだけで相手を威圧し、打ち砕く。そのエレジアが負けた。ならばその相手は実技成績トップ、『刃』寮のアルケイド・フェリスしか考えられなかった。だがアルケイドではないらしい。
「ならば誰だ?ミカあたりに油断したか?」
ミカ・バーテライネンは『杖』寮である。人間磁石という特性から、前衛もこなす。普段は棒状の金属を投鎗として使っているが、その気になれば蛇の如く縦横に走らせることも可能だ。「ミカなら、最初にアルケイドに当たって負けていた」
エレジアは首を横に振り、溜息を吐いた。
「『弦』寮の、バレンシア・グラーチア。得物は大鎌だ」
「…グラーチア?」
ミハイルは眉を寄せた。少し前まで、バレンシアは最後衛にいたはずだった。回癒術の使い手で、典型的な『弦』寮生のイメージがある。
「得物の大鎌は、これと同じくらいの長柄武器だ。それに湾曲した両刃が付いている。いわゆるレコンキスタだな」
面白くなさそうにエレジアが説明する。要するに、似通った大物武器を使う相手に負けたことが許せないのだ、とミハイルは当たりをつけた。
「勝てばアルケイドが相手だったのに…!今日は私が勝つつもりだったのに!」
エレジアの呻きに、ミハイルは眉を上げる。アルケイド。学年最強が当たるのか、エレジアを負かした相手に。
「それは…楽しみだな」
「あーあーそうだな、せいぜいアルケイドに頑張ってもらうさ。あいつに土を付けるのは私だ」
アルケイドは、学年では全戦無敗である。
アスカロン / comments(0) / - / 伝埜 潤 /

台風。

六号襲来。名前はマーゴン。香港の言葉で山のことだったかな。おかげで電車が運転見合わせ。かれこれ四時間半も止まっていた。やれやれ。
日々燦々 / comments(0) / - / 伝埜 潤 /

二ツ鳴り12

えらく間の空いた続き。



「な、んやのこれ」
紗弓馬の骸を見た、それが磐音の第一声だった。そしてそれは、この場にいる全員の心中をよく現していた。
もの言わぬ骸となってそこに在るのが、あの加藤紗弓馬だと、誰が信じられよう。快活で磊落、そして誰より情に弱い、紗弓馬。己より他人のために、引き金を引いた男だった。
「さゆまさん…!」
掠れ声でその名前を呼び、磐音が口を覆った。応えはない。第二隊の先鋒として戦場を駆けるようになっても、いつまでも気のいい、日野の馬借の気質が抜けない男だった。馬の尾のような、高く結われた髪が躍る様を見ることは、もうない。
「何で殺られた」
「毒や…佐治が、相手やぞ」
左近が周五郎に答え、周五郎が渋面になる。毒の佐治。周五郎は根っから杉谷の人間である。ゆえに、甲賀の内実にも、多少なりとも通じている。今、佐治において実働できる者は限られている。
「女か」
「あぁ。周五郎さん、心当たりが?」
左近の低い声に、周五郎は腕を組み、呻いた。
「ある。今、佐治の一門で紗弓馬を殺せるような腕利きは、真折か真鎮しかおらへん。真折は、十二のときには、今のわしが撃ったんと同じだけ殺しとった。真鎮は真折の妹や。やけどそいつらが、どうやって毒を使うのかはわからん。針を打ちよんのか、毒剣を投げよんのか、床に連れ込みよるんか」
溜息を吐いた周五郎に、声を上げたのは佑作である。
「接触しただけで殺られた」
陽心と磐音が目を剥いた。
「触ったら終わりや言うことか!?」
「そうや」
「そうや、ってなぁ…」
皆が信じていたのは、紗弓馬があの刺客を討って帰ってくることだった。それは最悪の形で裏切られ、紗弓馬は死んだ。その上、相手が予想外の難敵であることを知らされたのである。言い知れぬ重圧に、誰もが口を開こうとしない。
静四郎は耳の奥で聞く。濁流の如く鼓膜を叩く音。憤激の奔流が血に乗って静四郎の身体を巡る、正にその音だった。その音が、轟と勢いを増した。
「触らへんたらええねやな?」
ぽつりと呟いたのは藤兵衛である。
「触らへんても、向こうが仕掛けてさえくれよったら殺れるで。もっと大掛かりで細かい計画が要るけどな」
希代の罠師、上西藤兵衛。杉谷でも異色の技師は、頭の中で計画を立てるとき、殊更に皺深くなる。
「けどなぁ、爺さま。次は俺らから仕掛けようや」
藤兵衛を遮ったのは、煮えるような笑みを孕んだ左近の声だった。長い黒髪を背で結い直し、左近は唇を吊り上げた。
「俺ら、杉谷衆は狩られるだけの狐か?狸か?猪か?甲賀の山ん中でびくついとぉる獲物か?」
ぎり、と藍色装束の袂を握ったのは佑作だ。誰が、狩られる獲物か。筒を掲げて立てば、杉谷衆は何者にも負けぬ。敗北を敗北のままにしておくなど、杉谷の矜持が許さなかった。
「偵察に出てくるわ。磐音、俺の袈裟出し。若頭、ええか?」
「…あぁ。構へん」
静四郎は何かを考え込むように黙し、ようやく応えを放った。それを受け、墨染を纏った左近は錫杖を鳴らして踵を返す。鳴り響く金属の連音は紗弓馬への、左近からの手向けだった。

「よぉこき使てくれるわ…」
善助は嘆息する。先触れとして東海道を駆けた善助は、一晩で尾張に着いた。戦の仕度に沸く城内に主が帰ることを告げ、すぐさま成田の陣へと向かったのである。
「保科利右衛門さえ、おらへんたらなぁ…織江さまの敵やないねけどなぁ」
殺そか。
呟いた善助は西国巡礼の行者に化けたまま成田の陣に近づき、藍装束に着替え息を潜めた。行き交う甘酒売り、髪結い、両替商、刃物研ぎ。戦場は財布の紐がよく緩む。行商にとっては外せない稼ぎ場所なのだ。その他様々な職の物売りを眺め、やがて善助は吊り上がった目を細める。善助が目を付けたのは物売りではなく買い手だった。木綿を買う夫丸である。夫丸とは戦場で荷駄を運ぶための人足である。それが木綿を買い集めるなら、目的はおおかた決まっている。
程なく夫丸の装束を手に入れた善助は、傘を被り手拭いを顎に渡して、成田の陣に入り込んだ。
「おぉい、木綿を買うてきたぞ」
殊更声を張り上げる。潜むとは真逆の行動だが、息を殺して隠密に徹するよりも、善助はこちらの方が得意だった。
「救護所はどこじゃあ」
尚も大声を上げる善助に、幾人かが奥を指した。ひょいと片手を上げると、善助はそのまま陣幕の張られた奥へと歩んだ。
「おぉ、木綿はこちらへ寄越しゃあ」
救護所を準備していた典医が善助を呼ぶ。木綿は止血に必要な必需品だ。それが戦場ともなれば、買い占めでもしなければ間に合わない。へぇ、と応えた善助はばたばたとそちらへ走った。
「陣を引き上げましょうぞ」
救護所の近くの陣幕からは、微かな声が漏れていた。常人には聞き取ることが困難なそれでも、善助には充分以上である。
声の響きから見当を付け、ごくごく当たり前の顔でそちらへばたばたと走る。戦支度の中だ。多少大袈裟に動いた方が怪しまれない。陣幕の隙間にどっかりと腰を下ろし、善助は積んであった藁で鞋を編み始めた。もちろん合議を行う諸将を横目に見つつ、である。
「織江の若当主はこちらの動きを察し、帰路に着いたとのこと。最早、織江を攻めること叶いますまい」
低く、叱咤する調子で進言するのは、保科利右衛門為将。成田の重臣にして、戦の要であった。ならば相手は成田の当主か。
「臆したか利右衛門。今が好機に決まっておろう?織江信雪がここにいないのだ。迅速に攻め、滅ぼせい。あやつが見るのは、焼け野原よ!」
呵々と声高に笑う相手に、為将のふさふさと黒い眉が吊り上がる。
「戦は童の陣取り遊びではござらぬ。この保科利右衛門がおりながら、左様な楽観にて兵をみすみす失うことを許すわけにはゆきませぬ」
ぎくりと身をすくませた成田の当主はしかし、眉をひくひくと動かし為将に抗するべく口を開いた。
「そのあたりで止めておいては如何です、父上」
間抜けに開いたその口から、声が出ることはなかった。なぜなら凛と通る涼風なる声が、為将を諌めたからである。善助は眉を微かに上げた。成田は勢力としては強大な上、古くからある。その中で、あの声のような若い将など知らない。
「新左は黙っておれ」
新左。それを聞いて善助は内心で首を傾げた。
思い当たるのは保科為将の実子、新左衛門征将。だがあれは、まだ齢十五になるや否やの子どもだ。成田の、主家に見合わぬ実力ある諸将に並んで合議に出られる程とは思わない。
「黙りませぬよ父上。このような暗愚なる当主に、父上が骨を砕かれるなどお笑いだ。好きにさせておやりなさいませ。さすれば父上の言が正しいことが、よくよくその身に沁みるでしょう」
すっぱりとそう言い切ったのは、やはり屈強な諸将に比べて一回り以上華奢な子どもである。
「な、ぶれい」
「口を慎め新左衛門!」
雷鳴の如き一喝だった。声を震わせた成田の当主が何事か口にする前に、為将がその頬を張っていた。篭手を付けたままの手である。子どもが覆った口許からは血が筋を作って垂れた。
「主家に対して何たる言い草か。我らが力尽くして働かねば、何が起こるかわからぬお前ではあるまい」
睨み合う父子の間、すっと子どもが眦を緩めた。
善助は感づいた。父の進言を助けるために一芝居打ったのだ。後は為将が畳みかけ、圧倒され呑まれた成田の当主はうんうんと頷く他にない。
「御屋形さま。陣を引き上げまする。皆はその旨を伝えてくれるか…その際に、足軽と夫丸の数を、足軽頭にしっかと数えさせよ」
善助はにやりと笑った。織江が甲賀者を使うことまで握っているとは、流石に保科利右衛門為将。三国一の称名は飾りではないと見える。為将の指示は、潜り込んだ間諜を探り出すためのものだ。丁度、善助のような。
「まぁええか」
これで成田が引き上げれば、善助の仕事はなくなる。行きがけに為将を殺すこともありかと思ったが、善助はさっさと夫丸装束を脱ぎ捨てて人波に紛れ、遁走した。
気にかかるのは保科新左衛門征将である。聡い子どもだ。あの親にしてあの子。父親が鷹なら、あれは鳳雛だ。でなければ龍か、麒麟の子だ。あの子は、征将は、今に織江の脅威となる。生かしておけば、信雪の障害となる。だが、あれだけの器ならば、いつまでも成田の下にはいるまい。織江恭四郎信雪は鬼だ。魔王だ。その信雪に、如何様にして対峙するのか。
「末が楽しみやなぁ」
くつくつと笑いながら、善助はふっと、客死した兄の顔を思い出した。
「鷹になれん家鴨は俺だけか」
自嘲に片頬を上げ、それきり善助は物も言わずに駆けた。




充電終わり。またぼちぼち書いていく。保科さんちの家庭事情は後々に影響してくる。善助の兄ぃは、実は自分が一番の道化だと思っている。家鴨は「あひる」。
織江は尾張の大名なので、成田も当然その辺り。でも愛知の方言がわからないから書けない。イコール標準語か、侍言葉。という妙な不徹底。
二ツ鳴り / comments(0) / - / 伝埜 潤 /

前哨戦終了。

まだ終わっていない。ほら、希望の足音が聞こえるだろう。
ゲド戦記、ジブリにしてはいまいちな印象だったが、やっぱり名作なんだなぁ…。欲を言うなら、何で一から順に作ってくれなかったの。
あれを昨日見ていてよかった。昨日の仕事中、ミスした訳でもないのに「出る杭は打たれる」とか、「言われないように大人しくしとけ」とか言われ、「明日の面接では髪の毛とかきっちりしておきなさい」とか、気遣いのつもりなのか突然の理不尽なダメ出しの嵐に、凹むとかムカつくとか以前に、呆れてしまって気力をがっつり削がれて帰宅したところに、ハイタカが言ったんですよ。ありがとうゲド戦記。ありがとう吾郎さん。おかげで生きて帰って参りました。
次があるといいんだけど。
日々燦々 / comments(0) / - / 伝埜 潤 /