って大事ですよね。本の下についてるアレ。アレで買うか買わないかの判断する事って、結構あるンよなぁ。
例えば、神林長平著『誰の息子でもない』
。あの帯は私の心にグッサリきた。虚淵玄さんと西尾維新さんの推薦文が並ぶ帯。お二人とも大好きな作家さん。特に西尾さんの「まだ神林長平に追いつけない」は、秀逸なコピーだった。正にその通り。この御歳でこの内容。正しく追いつけない。いつまで最先端を征くんだ神林さん。
逆に、帯というかカバーの推薦文で購入を躊躇っているのが、月村了衛著『土漠の花』。大仰に推し過ぎなんだよなぁ。某秋元さんとか、仕事の予定(しかも相手のある)キャンセルして読みましたって、そりゃダメでしょ。本屋大賞作だからか、帯には書店員さんの推薦文がたくさん載っているが、右傾化への警鐘的ニュアンスで推薦する人もいれば強い国日本!的な軍国主義っぽいニュアンスで推薦する人もあり。極めつけは裏表紙内側の「平和ボケする日本人に読んでもらいたい」のコピー。何か嫌な予感しかしない。当面『機龍警察』で置いとくか。設定厨の私的に月村さんの文章ってすごくツボなのに。うーん。
万城目学著『悟浄出立』。あの帯の「俺はもう、誰かの脇役ではないのだ」。作中の台詞の中でも、これ以上ないコピー。
伊藤計劃・円城塔著『屍者の帝国』は、映画版じゃない表紙と帯のが好きだな。話は逸れるが、映画の予告PVは正直ちょっとクサい気がする。これって伊藤さんの本の中じゃ『虐殺器官』や『ハーモニー』に比べて、比較的エンタメ要素が強くてライトな部類だと思ってるんだけど。え、違うの。
ようは感性の問題なんだろうけど。やっぱり気になる存在です。帯。