那由多の果て

伝埜 潤の遺産。主に日々の連れ連れ。

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いつか。

思わぬところで思わぬ人に出会った。師である。かつての、師である。

ここにいるということは、彼が私たちを、自分を、許せたということだろうか。

過去を過去にできたと、いうことだろうか。

だったら嬉しい。だったら、たぶんすごく、嬉しい。

また一緒にやりましょう、先生。いつか。
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おかえり、

伊藤計劃。

ネタバレ。

『屍者の帝国』観てきました。
いやぁ、あれはあれでいいなぁ。全体的にワトソンがドクター・ストレンジラブだったり、途中で『ハーモニー』みたいなこと言い出す人がいたり、死なないかもしれない(実は死んでたかもしれない)しれない人が死んだり、出てない人が出ていたり、何よりもやっぱりワトソンがネクロフィリアすれすれだったりしたけど、些事である。うん。些事ですな。案外とビジュアルが初読時の想像とずれてなかったのも、個人的には有り難かった。あーでもコーリャには革命家になって欲しかったなぁ。でもまぁ、些事です。
やっぱり伊藤計劃御大だもの、映画館で観なきゃ、と足運んで正解でした。畜生、何でうちの県内では上映がないんだ。あったら確実リピートしてた。
英国マニアはたぶんリピート必至、というくらいの半端ない英国感。ディテール細かいなー。アヘンの揺れるアフガンとか、割りと丁寧。伊藤さんこだわりのスチームパンクぶりにも激萌え&激燃えです。伊藤さんぽく言うなら、観ねば死。スチームパンクアニメの真骨頂ですよ。機械系も充実してた。あのチャールズ・バベッジの駆動系だけでご飯何杯イケることか。フランケンウォークの描写も、画面だとああなるのね。ボンベイとかカイバル峠とか。
どうしても2時間なので、改変はせざるを得ないし、文字と映像は根本的に異なる伝達手段だから、きっとこれでいいのだ。これ御本人が映画評書いたらどうなるかなぁ。読みたかったなぁ。

小説は円城塔が記述する伊藤計劃の物語だったけど、映画は円城塔が追い求める伊藤計劃の物語だった。つまるところ、小説のワトソンは伊藤さんで、映画のワトソンは円城さんだった。とか言ってみる。

映画化プロジェクトの最初が『屍者の帝国 』で正解だったと思う。伊藤計劃随一の冒険活劇、エンタテイメント小説。ブラックユーモアたっぷりのヘヴィなライトノベル。一番取っつきやすいんではなかろうか。

でも何よりこの一言が、プロジェクトの幕開けに相応しい。

『おかえり、フライデー』

おかえりなさい、伊藤計劃。
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通販。

通販生活のCMがファンキー過ぎる。すっっげぇ、かっこいい。
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